献血について
輸血をより安全にしたのが血液型の発見です。

 

私たちの血液は、ABO、Rh、P、MNといった分類方法により多くの血液型に分けられます。ABO、Rhなどの赤血球の血液型の識別は現在では輸血をするうえでの必須項目で、血小板の輸血をどをさらに効果的に行うため、白血球型(HLA)検査が注目されています。献血していただいた血液をより安全に、しかも効果的に輸血するためにはHLA検査はますます重要になっています。

■ABO血液型
1900年、オーストラリアのカール・ランドシュタイナーは、ある人の血清に他の人の赤血球を混合すると、凝集する場合としない場合がある事を発見。翌1901年、これを分類して血液に型があることを医学誌に発表しました。
■Rh血液型
1939年にレビーンとステップセンは、ヒトの血球に対する血清中の不規則疑集素を明らかにしました。1940年、ランドシュタイナーとその弟子ウィナーは、人の赤血球にアカゲザル(Rhesus)と共通の血液型抗原があることを発見。この抗原中に含まれる「D」という抗原の有無によって区別する血液型をアカゲザルの頭文字をとって「Rh因子」と名づけました。
■まれな血液型
まれな血液型とは、その出現頻度が概ね1%以下の血液型をいいます。輸血を必要としている人がまれな血液型で、しかもその抗体をもっている時は、同型のまれな血液型が必要となりますので、あらかじめ血液センターで冷凍保存している同型の血液を使用したり、同型の血液をもつ方に献血のお願いをするなどして対応しています。しかし一度に必要量を集めることは大変困難なため、まれな血液型の献血者には輸血に備えるために登録者になっていただくようお願いしています。
■HLA型
赤血球にABO血液型があるように、白血球にもHLA型という血液型があります。HLA型はヒト白血球抗原(Human Leukocyte Antigen)の略で、その重要性から主要組織適合性抗原ともいわれており、大きく分けてHLA−A、B、C、DR、DQ、DPがあります。血小板減少症を伴う病気など何度も血小板輸血を受けた患者さんは、HLA抗体が産生されて血小板の輸血効果が得られない場合があります。そのような患者さんには、HLA適合血小板が必要となります。血液センターではこのような場合に備え事前に献血者に対してHLA型の登録をお願いし、成分献血によるHLA適合血小板の提供に努めています。

  • 献血の必要性
  • 血液の知識『血液の組成』